焼酎
途中で用足しをしたら 何故か忘れてしまった
もう5時 出かけるのも億劫な時間だ
「仕方ねぇ」 ビール代りに 「焼酎でも一杯やって酒に移っかぁ」
焼酎は 頂き物ばかりだが数本あった
その中の一つ 四角い瓶の『桜岳』と言う名の焼酎の封を切った
ぶつぶつ独り言を言いながら 適当なカップを探した
「たしかこの辺に仕舞ったはずだがなぁ ・・・」
見つけ出したカップ 定年の記念に家族から贈られものだ
カップに彫られた『お父さん』 そんな文字を見つめると照れる
早速お湯割りにして口に運んだ 余り飲まない いや殆ど飲まない焼酎だが
美味いと感じた カップの所為だろうか
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